山城 征平の見解(未成年者の皆様へ)

このリソースへのアクセスと協力に感謝いたします。私としては未成年者を排除する文言など設けず、このサイトにアクセスを希望するどなたにでも解放したいと考えています。しかし現状においてはそれも自由でありません。あえてこのリソースを用意したのは、消極的ながら現状に抵抗している態度を明らかにするためです。
 
多分に大多数の人々がエンターテイメントや藝術などを、間接的または直接的に「見る」「聞く」等の体験を通じて価値判断をすると思います。ただ一部の表現は「有害」と位置付けられ、未成年者が体験することを禁じています。そればかりか成年者に対しても「未成年者に体験させるおそれが有る」として、その表現の発表を禁じられたり、なんらかの制限を受けています。そしてそれらの表現に対する規制は条例などの形で明文化されているものもあります。例えば東京都は、図書などの「有害指定(この指定を受けると販売、発表などに制限を受ける)」を審議員という極少数の人々の判断に委ねています。千葉や神奈川にいたっては法律まかせ(検挙する側の裁量まかせ)という、いい加減なありさまです。これらの例からも一部の表現に対する規制は、自分やあなたがその表現を経験し判断する前に、その表現そのものを封印しています。
ただ実のところ、18禁などのR指定やX指定を定める国レベルでの法律は今のところ存在しません(「今のところ」と書いたのは、国レベルでの規制を作ろうとしている動きがあるからです)。そのほとんどが県などの地方自治体の条例や、各種業界団体(映倫がこれにあたります)による自主規制です。これは余談ですがサイトによっては18禁が国で定められているように表記しているところもありますが、これは違います。なお表現規制の根拠となる「青少年健全育成条例」の存在の有無、法律の内容は、あなたの住む地域によって違います。
 
いわゆるそれらの法律や自主規制がさだめるところの「不健全」や「有害」な情報とは、具体的にどの様な情報なのでしょうか? たとえ明文化されていても、裁量によって、自由にその適用の範囲が広がるのが現状で、具体的なものを見たことはありません(大阪府のものが少し他と違う程度です)。そして規制推進派の言説にも具体性があるとはいえません。
「有害」と一言で表現してますが、未成年者の育成に「どう有害」なのでしょうか?メディアの未成年に対する影響には心理学の分野でも賛否両論の状態です。では、なぜ大多数のメディアは青少年の「不健全化」を「メディアの影響」と安易に原因を求めたがるのでしょうか? これももおかしな話です。
そして「体験」することもできない表現に、「有害」等の価値判断を我々のどの「天秤」で推し量るのでしょうか? 私達は超能力でも持たない限り「判断」できません。「健全な」というお題目のもとに判断をさせないことが、成年になってからの「判断」をより「不健全」なものにしないのでしょうか?そうです、「不健全」な表現はどこにでも存在するのです。それらに何の免疫も持たない場合どうなるでしょうか?未成年を無菌培養し「健全な」人間が育つ、そんな光景こそ気持ち悪くないですか(私は未成年の皆さんが簡単に「健全」に染まるほど愚かだとは考えませんが)?
 
私は、表現の価値判断は表現を体験する人々、表現者、によってなされるという、当たり前といえば当たり前の原則に立ちます。したがって現行の条例など表現を規制した法律、表現者の意図に反するような自主規制を、表現者と表現を「体験」する人を切り離すものとして判断します。ましてや法律まかせなどは無責任この上ないやり方です。そして元来、エンターテイメントや藝術は「社会的常識」「道徳的良識」とは一致しない場面が見受けられ、それらは常に時代によって淘汰、超克、承認(私は一部の左派のいうところ「市民的議論」という方法にも違和感があります)されてきました。一部の団体や支援者に支えられた一部のチンピラが自分達の道徳を盾にして法律でどうこうしようなど、それこそ不遜で無礼、乱暴としか言えません。
 
特にインターネットの世界は、自らで情報を選択する傾向の強いメディアです。あなたが望まない限りこのサイトへたどり着くことは不可能でしょうし、このリソースも選択できないはずです。もちろん警告を無視してサイトのコンテンツを閲覧したとしても、閲覧した以上警告の内容を「同意」したとみなされます。つまり、これを読んでるあなた(未成年、成年にかかわらず)が自分自身で読んで「判断」した上で、閲覧の是非を決めて下さい。もう一度書きます。未成年者の閲覧は私に対して負担を強いる行為です。そのことを十分考えてください。そして私は、未成年の皆さんがコンテンツを閲覧することをお勧めしません。できれば閲覧できる年齢になるまで我慢してください。現状では未成年者に「勧める」ことが出来ないからです。
このリソースにリンクを付けなかったのもその理由です。したがってこれより先の「判断」は自らの手(ブラウザの力)でおねがいします。
 
2000.12.25   2004.9.25、2009.6.27一部変更 文責:山城 征平 Slug on Leather.com
 
追記:2004.3.30に東京都議会本会議にて、東京都青少年健全育成条例の改定案が可決されました。危惧していた「立ち入り調査権」、「包括指定」の導入は避けられましたが、余談を許さない状況であることは間違いありません。
追記2:2007.7.23いわゆる「メディア規制3法案(個人情報保護法案、人権擁護法案,青少年有害社会環境対策基本法案)」が存在し2法案は審議が行われたようです。国レベルでの規制をかけようとする動きに対しても今後注目が必要な状況となりました。そして与党にも野党にも青少年有害社会環境対策基本法案と類似した法案を引きずり出そうとする、無責任な愚か者が存在してることを忘れないでください。
追記3:「青少年ネット規制法」が不景気や政局のドサクサに紛れて2009.6.11に可決しました。規制の裁量をサーバー業者やASP事業者に丸投げという、無責任さ。そして民間がゴネル又は規制不可とチンピラどもが判断すれば、「国で」という下心付き。お隣の一党独裁国家のネットの様な姿になるのがお望みの様ですね。この国のチンピラどもは。